新型コロナウイルスの影響で、経営が悪化する会社も増えています。今後も、給与カットやリストラの不安も残ります。
そのような状況であなたは、
「安定した資産形成を20代のうちから始めた方がいいのでは?」
と考えているのではないでしょうか。
その考えは正解です。
資産形成は短期的な視点ではなく、長期的な視点で考えて計画を立てていきます。始めるのが早ければ早いほど資産運用にあてられる時間も長くなるため、遅く始めるより早く始めた方が、結果的により潤沢な資産を得られる可能性が高いです。
そのため、20代から不動産投資を始めるということは、とてもメリットが大きいことなのです。
そこでこの記事では、20代から不動産投資を始めると得られるメリット・理由と始めるときの注意点について解説します。
不動産投資の知識ゼロから始めるときのおすすめの方法についても紹介しているのでぜひご覧ください。
目次
1. 実際に不動産投資をしている20代の割合
実際に不動産投資をしている20代の割合は、1割弱といわれています。
不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家」が行った不動産投資に関する意識調査(第6回)において、20代の回答者が3.2%でした。
主要な年代は40代~50代ですが、それでも20代がいることは確かです。
出典:「健美家」不動産投資に関する意識調査(第6回)
そして、20代で不動産投資を始めている方の職種の8割近くが「会社員」です。
この結果からもわかるように、たしかに20代で不動産投資を始めている方は少ないです。しかし、もし20代から不動産投資を始めていたとしたら?
得られるメリットはたくさんあります。2章で詳しくみていきましょう。
2. 20代から不動産投資を始めると「得」な3つの理由
20代から不動産投資を始めると「得」な理由は以下の4つです。
(1)収益を得られる期間が長くなる
(2)返済期間の自由度が上がる
(3)もしうまくいかなくてもやり直しが利く
それぞれ解説していきます。
2-1. 収益を得られる期間が長くなる
1つ目は、収益を得られる期間が長くなるからです。
不動産投資では、購入金額が大きいがゆえに、キャッシュでの購入よりもローンを組むことが一般的です。
20代のうちから不動産投資を始めると、早く始めた分、ローン完済も早まります。ローンが完済すれば、所有している不動産は純資産となり、毎月安定収入を生み出してくれます。入居者がいる限り、毎月継続的に、家賃収入があなたのもとへ入ってきます。
したがって、不動産を所有している期間が長いほど、収益を得られる期間も長くなるメリットがあります。
2-2. 返済期間の自由度が上がる
2つ目は、返済期間の自由度が上がるからです。
主に返済期間は耐用年数をもとに定められますが、耐用年数以外に借主の年齢も考慮されます。なぜなら、返済期間が満了するまで、十分な返済能力があることが求められるからです。
不動産投資で融資を受ける場合、その返済期間は主に「物件の法定耐用年数」を基に決められます。この「耐用年数」とは、「減価償却資産が利用に耐える年数」のことで、税務上の処理で定められた年数です。建物の寿命とはまた別のものです。
そして、耐用年数は不動産の構造によって異なり、木造は22年、鉄骨造は34年、鉄筋コンクリート造(RC造)は47年です。したがって、融資を受ける際の最大の返済期間も原則、耐用年数と同じ期間になります。
たとえば、耐用年数の残りが30年の鉄筋コンクリート造を取得するために融資を受けようとしたとします。このとき、借主の年齢が25才であれば、30年後は55才です。まだ会社員として安定した収入を得ていることが期待できます。
一方で、借主の年齢が40才だった場合、30年後は70才です。今の日本では、会社は定年退職し、年金で生活しているような年齢でしょう。そのため、返済能力があるとは考えにくく、返済期間も会社員を続けていると想像できる60才までに短縮される可能性があります。
つまり、20代の方が融資を受けるときに、返済期間の余裕があり、返済期間の自由度も高いというわけです。
返済期間が長ければ、それだけ毎月の返済額も小さくなるというメリットもあります。
2-3. もし上手くいかなくてもやり直しが利く
3つ目は、20代であればいくらでもやり直しが利くことです。
若く健康で働き盛りという条件が揃い、向かうところ敵なしです。万が一、うまくいかなかったとしても、一つの大きな経験となります。
現に、不動産投資で巨額を生み出している資産家も、過去には不動産投資で失敗を経験しています。
とはいえ、失敗しないに越したことはないので、不動産投資を始める前には十分な準備と勉強をして、不動産の専門家にも相談しながら進めましょう。
3. 20代から不動産投資を始める際の注意点
ここまで20代から不動産投資を始めるべき理由をお伝えしてきました。
しかし、20代だからこそ注意するべきこともあります。
不動産投資を始める際の注意点について解説します。具体的には3つです。
(1)正しい知識を身に着けること
(2)自己資金を用意すること
(3)無理のない範囲で返済計画を立てること
3-1. 正しい知識を身に着ける
正しい知識を身に着けましょう。
不動産投資物件を調べていると「想定利回り14%以上」、「高利回り物件」といったメッセージを見かける場合があります。非常に魅力的な文言ですが、その利回りだけに目をくらませてはいけません。
なぜなら、「想定利回り」というのは、稼働率100%(満室想定)として年間家賃収入を計算し、それを物件価格で割り算したものだからです。
たとえば、家賃10万円、15室のマンションが6,000万円で販売されていたとします。
この物件の想定利回りは、10万円×15室×12ヶ月÷6,000万円×100で30%です。
しかし、実際には家賃の設定が高すぎたり、立地が悪く空室率が高かったりする可能性があります。想定利回りでは家賃も稼働率もあくまで想定です。想定通りに進むとは限りません。
そのため、物件や立地、人口の状況など総合的に考えて、現実的な数字かどうか見極めることが大切です。
不動産投資では、事前に知っていれば避けられる失敗というものも多いです。
無駄な失敗をしないためにも、正しい知識を身に着けるようにしましょう。
3-2. 自己資金を用意する
自己資金を用意しておきましょう。
今は、頭金を支払わないフルローンや、初期費用も含めたすべての費用を融資で支払うオーバーローンという方法もあります。年収が低い20代であれば、自己資金なしで始められることはメリットのように感じます。
とはいえ、ある程度の自己資金は用意しておくことをおすすめします。実際に不動産投資を始めてみると、空室が発生したり、なかなか次の入居者が決まらなかったりいうこともよくあります。
物件が満室の時は、入居者からの家賃をローン返済に回せますが、空室時は、自己資金から毎月ローン返済分を支払うことになります。そのような不測の事態に備えて、物件家賃の半年分程度を目安に自己資金を用意しておくと安心です。
3-3. 無理のない範囲で返済計画を立てる
無理のない範囲で返済計画を立てましょう。
不動産投資では物件選びばかりに目が行きがちですが、ローンの返済計画も重要です。
融資を受けられるからとギリギリの返済計画を立ててしまった場合、不測の事態が起きたときに返済が滞ってしまう可能性が高いです。そうなれば、不動産投資どころではありません。
そのため、返済計画を立てるときには
・年収を正しく把握する
・毎月ローン返済に回せる金額を検討する
・空室リスクを盛り込む
・想定利回りではなく、実質利回りを参考にする
といったことを意識するようにしましょう。余裕をもった計画が大切です。
4. 知識ゼロならまずはセミナーに参加しプロに相談
20代であっても、40代であっても、不動産投資で成功するためには正しい知識が必須です。
もしあなたが、まだ不動産投資に関する知識に自信がなく、これから本やインターネットで学んでいこうと考えているのであれば、まずはセミナーに参加することをおすすめします。
セミナーは、普段から不動産を取り扱っているプロが直接、不動産投資に必要な知識のポイントを押さえて、わかりやすく教えてくれる場です。分からないことがあれば、すぐに相談できるメリットもあります。そのため、知識ゼロのときほど効率的に学ぶことができるでしょう。
株式会社パートナーズでは、「歴史が証明する、不動産投資の勝ち方がわかるセミナー」を無料で開催しています。
セミナーでは、投資家のリアルな話や相場・物件選び、非公開物件情報も聞くことができるので、ぜひ参加してみてください。
実際に不動産投資を始めるために何をすればいいか、どのような物件を選べばよいか明確にわかるようになるはずです。
まとめ
20代で不動産投資を始めると得な理由は以下の3つです。
・収益を得られる期間が長くなる
・返済期間の自由度が高い
・万が一、うまくいかなくてもやり直しが利く
20代だからこそ不動産投資をおすすめします。
ただし、利回りやフルローンなど魅力的なメッセージに惑わされず、以下に注意して不動産投資に取り組むようにしてください。
・正しい知識を身に着ける
・自己資金を用意する
・無理のない返済期間を立てる
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