投資の世界では、よくハイリスク・ハイリターンまたはローリスク・ローリターンという言葉が交わされます。そのちょうど中間、「ミドルリスク・ミドルリターン」という言葉を皆さんはご存知でしょうか。一概に「資産運用」といっても、それぞれの特徴は様々。本記事では、ミドルリスク・ミドルリターン投資の利回りや潜むリスク、おすすめ投資商品をご紹介します。
目次
ミドルリスク・ミドルリターン投資とは?
まずはじめに「ミドルリスク・ミドルリターン投資」の言葉の意味を解説します。
ミドルリスク・ミドルリターンとは文字通り、”ハイリスク・ハイリターンとまでは言えないが、ローリスク・ローリターンの投資よりは一定額の利益が期待できる投資商品”
のことを指します。
ひとつの定義でいうと「短期間で2倍以上に利益をあげることはできないが、低リスク投資商品よりリターンが期待できる投資」と考えてよいでしょう。
1.ミドルリスク・ミドルリターンの投資商品の種類
では、ミドルリスク・ミドルリターンの投資商品にはどのようなものがあるのでしょうか。各それぞれ、「商品説明」「利回り」「リスク」「推しポイント」「注意点」「こんな人に向いています」という切り口でご紹介していきます。
1-1.株式投資
商品説明 | 株式投資とは、株式市場に上場している企業の株券を購入し、株価の上がり幅を利用して売却益を得る投資商品。 |
平均利回り | 2.05%(※東証一部上場 2020年8月 / 日本取引所グループ 統計データより) |
リスク | ・不確実性:利益が出る時もあれば出ない時もある ・信用性:投資先企業が万が一倒産した場合、上場廃止となる ・流動性:あらゆる事情に経済は影響されるため、株価の先読みが難しい |
推しポイント | 株式の値上がり幅は成長企業だと大きく、その分、売却益・配当金も大きくなる可能性がある。また、企業の株券を購入すると、その企業の株主優待を受けることができる。 |
注意点 | 株価の推移を予想することは、近年、より一層難しくなってきている。また、日々株価を気にしながら生活する必要がある。 |
こんな人に向いています | ・上場企業の経営状況や事業内容に興味関心がある人 ・企業経営を支援し、事業を後押ししたい人 |
1-2.投資信託
商品説明 | 投資信託とは、投資のプロ(証券会社や銀行)に資金を渡し、運用を任せる投資のこと。 |
平均利回り | およそ3〜4% |
リスク | ・価格変動リスク:投資商品の価格が変動して損をするリスク ・為替変動リスク:外国為替のレートが変動して損をするリスク ・デフォルトリスク:投資信託を任せている運用企業が倒産するリスク |
推しポイント | 面倒な投資運用をプロにお任せすることができる。 |
注意点 | 信託先が適切に運用するか、運用益を出す投資スキルを持っているか見極める必要があること。 |
こんな人に向いています | 仕事等で忙しく、日々の運用が難しい人 |
1-3.REIT(不動産投資信託)
商品説明 | REIT(不動産投資信託)とは、不動産投資を運用のプロが行なってくれる投資のこと。オフィスビルや商業施設・マンションなどを複数人の投資家から資金を集め運用する。 |
利回り | およそ2〜4% |
リスク | 基本的には「投資信託」と同じ ・価格変動リスク:投資商品の価格が変動して損をするリスク ・為替変動リスク:外国為替のレートが変動して損をするリスク ・デフォルトリスク:投資信託を任せている運用企業が倒産するリスク |
推しポイント | 投資信託のスキームであるため、自ら不動産投資を行うコストが減り、負うリスクも減ること。 |
注意点 | ・実物の不動産商品を扱うので「地震や火災」などで被害を受けた場合、不動産の評価額が下がり変動リスクあり |
こんな人に向いています | 不動産投資を少額からはじめたいが、準備や運用が面倒だと感じており、プロにお任せしたい人 |
1-4.ソーシャルレンディング
商品説明 | ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい企業に対して、運用会社を通じてネット上でお金を貸し付けて、返済利息で利益を得る投資のこと。別名、融資型クラウドファンディング、貸付型クラウドファンディングとも呼ばれる。 |
利回り | およそ5〜7% |
リスク | デフォルトリスク:融資先の貸し倒れリスク、事業者の貸し倒れリスク |
推しポイント | 他のミドルリスク・ミドルリターンの投資商品の中でも平均利回りが高い傾向にあること。 |
注意点 | 平均利回りが高い傾向にある理由のひとつとして、運用会社が高い利息で融資先に融資している可能性も示唆されている。融資先が高い利息によって返済困難に陥り、思わぬかたちで貸し倒れが発生するリスクもあるのではないかと考えられる。 |
こんな人に向いています | ・少額から投資を手間をかけずはじめたい人 |
1-5.ETF(上場投資信託)
商品説明 | ETFとは、株式と投資信託それぞれの特徴を併せ持った金融商品のこと。金融商品取引所で行われる投資信託のことをいう。(上場投資信託ともいわれる)一般的な投資信託とは違い、現物金融商品を運用する。 |
利回り | およそ1〜3% (参考:東京証券取引所 資料) |
リスク | ・価格変動リスク:対象指標となる指数の価格が変動すると、当該ETFの価格も変動する。(日経連動型の場合、日経平均株価が下落すればETFも下落、上昇時も同様) ・流動性リスク:流動性が低いファンドでは、希望する価格で売買が成立しないことがある。 ・上場廃止リスク:上場廃止になった場合、繰上げ償還されるため、投資家は現金化せざるを得なくなり、市場の状況によっては損失が発生する可能性もある。 ・価格乖離リスク:ETFは、対象指標に連動する運用成果になるよう目指しているが、対象指標と基準価額のリターンは、様々な要因で乖離することもある。 |
推しポイント | ・市場でいつでも売買ができる |
注意点 | 銘柄数が約226本と限定的であり、自分自身で売買のタイミングを判断しなければならないこと |
こんな人に向いています | ・少額かつ低リスクから投資をはじめたくて、自分で売買のタイミングを決めたい人 |
2.ミドルリスク・ミドルリターン投資を成功させるコツ
ミドルリスク・ミドルリターンの投資は、完全に安心できるほどリスクが低いというわけではないので、事前にポイントを理解しながら運用をはじめるのが堅実的です。
ミドルリスク・ミドルリターン投資を成功させるためのコツは以下の6つです。
・投資をする前にある程度の知識はつけておく
・分散投資で行なう
・生活の余裕金で行なう
・長期的視野で投資を行なう(短期的に儲けようという考えは持たない)
・万が一、失敗した時にどう対処するか事前に考えておく
3.投資家の中で人気!ローリスク・ミドルリターン投資
ここまで、ミドルリスク・ミドルリターンの投資手段について解説してきましたが、リスクは低く、リターンは一定期待できる「ローリスク・ミドルリターン」の投資商品が今話題です。
それが「不動産投資クラウドファンディング」という新しい投資です。
新しいローリスク・ミドルリターン投資「不動産投資クラウドファンディング」について、以下で詳しく説明していきます。不動産投資クラウドファンディングについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【新常識】お金に働いてもらう最新投資「不動産投資クラウドファンディング」まとめ
3-1.不動産投資クラウドファンディングの仕組み
不動産投資クラウドファンディングは、以下のような仕組みです。
事業者が「資産運用をしたいという投資家」たちから資金を集める
Step2
集めたお金で事業者が不動産を取得
Step3
不動産の運用・管理は事業者が行なう
Step4
「不動産運用によって得られた利益」を投資家に分配する
運用会社によって多少差はありますが、不動産投資クラウドファンディングの平均利回りはおよそ3〜6%程度です。運用会社によっては8%以上の利回りを出せる会社も存在します。
3-2.不動産投資クラウドファンディングが投資家に支持されている理由
不動産投資クラウドファンディングが、ここ1〜2年投資家の間で支持されている大きな理由は、以下の3つが考えられます。
・スマホやPCでインターネット上で参加・完結できる手軽さ
・不動産投資が、1万円という少額からはじめられる
・他の投資にはない、投資家の元本割れ対策を目的とした「優先劣後構造」が採用されている
大きな特徴として、不動産投資クラウドファンディングでは、一般的に「優先劣後構造」という仕組みが導入されており、事業者も投資家と一緒に一定額出資します。そして万が一、不動産運用で損益が出たとしても、先に運用会社の出資額から負担され、出来る限り一般投資家の元本に損を発生させないような仕組みになっているのです。
☆優先劣後構造について、用語の意味からもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
投資初心者でも分かる!優先劣後とは?図解説付き【保存版】
このような理由から、平均利回り3〜6%とミドルリターンの内容でありながら、「優先劣後構造」などによりリスクが低く抑えられて「ローリスク」であるのが、不動産クラウドファンディングの魅力です。
【利回り8%】PARTNERS Funding(パートナーズファンディング)
PARTNERS Fundingの運営会社、株式会社パートナーズは、資産運用の総合アドバイジングカンパニーです。ベストベンチャー100にも5年連続で選ばれています。
2011年の創業以来、9期連続増収増益と財務状況も絶好調で、今勢いに乗っている企業です。
過去に支払い遅延やデフォルトが起きたプロジェクトはなく、最低出資額は1万円と、気軽に投資できるようになっています。(2020年9月16日時点)
株式会社パートナーズは、もともと物件仕入れ専門の会社だったため、適正価格での仕入れを得意としています。そのため、このような高い利回りを出せる収益性の高い物件を常に仕入れています。
今までリリースされた案件はすべて想定利回りが8%となっており、相場の4%~5%と比べても、高利回りが期待できます。
また、利回りだけでなく、元本割れ対策にもしっかりと目を向けています。
優先劣後構造を取り入れており、会社の劣後出資比率は30%と業界最高水準です。投資家にとってのリスクは限りなく低く抑えられています。
したがって、初心者の方や、安全に高利回りを得たい人にはおすすめのサイトです。
優先劣後構造について、用語から詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
投資初心者でも分かる!優先劣後とは?図解説付き【保存版】
まとめ
- 投資の「ミドルリスク・ミドルリターン」とは「短期間で2倍以上に利益をあげることはできないが、低リスク投資商品よりリターンが期待できる投資」のこと
- ミドルリスク・ミドルリターンの主な投資商品は「株式投資」「投資信託」「REIT(不動産投資信託)」「ソーシャルレンディング」「ETF(上場投資信託)」
- ミドルリスク・ミドルリターンの投資を成功させるには、以下ポイントを抑える
各投資のリスクをはじめる前にきちんと把握しておく
投資をする前にある程度の知識はつけておく
分散投資で行なう
生活の余裕金で行なう
長期的視野で投資を行なう(短期的に儲けようという考えは持たない)
万が一、失敗した時にどう対処するか事前に考えておく - 今、投資家の間でローリスク・ミドルリターンの「不動産投資クラウドファンディング」が人気
- 不動産投資クラウドファンディングの平均利回りは3〜6%ほど。事業者によっては8%以上のところもある。
- 不動産投資クラウドファンディングは1万円から投資でき、「優先劣後構造」により投資家のリスクが抑えられている仕組み
投資は、リスク覚悟で高いリターンを狙うのか、低いリターンでもコツコツ運用するのか、判断が難しいところがありますが、記事でご紹介した「ミドルリスク・ミドルリターン」投資のように、ほど良くリターンがある投資を検討されてみてはいかがでしょうか。
なかでも、不動産投資クラウドファンディングは、今投資家にも注目を集めているた必見です!
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