不動産投資は”目的”によって、選ぶべき物件が違ってくるって聞いたな。僕は「長期的に安定的な収入がほしい」という目的だな。それならどういう物件を選べばいいのかな?
不動産投資を始めようと思っても、投資対象となる物件には様々な種類・特徴があります。
そのため、あなたの目的にぴったりの不動産を選ぶためには、それぞれの特徴、費用感、注意点を知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、目的別にどのような物件が適しているのかを解説していきます。自分の目的に合う物件をしっかりと見つけましょう!
【目的別!】あなたの目的に合う物件とその特徴まとめ
不動産投資を検討している人の目的は、人によって様々です。
・安定的な家賃収入を得たい
・老後の年金代わりにしたい
・所得税や相続税などの税金対策をしたい
目的によって選ぶ物件が変わってくるので、これから解説していきます。
安定的な家賃収入を得たい
安定的な家賃収入を得たいと思っている方は、都心部の需要が安定している物件をおすすめします。
都市部で立地の良い駅近物件で、周辺はスーパーやコンビニ、ドラックストアが充実しているなど生活しやすい環境が整っていて、資産価値が下がりにくく家賃相場が安定している物件がおすすめです。また、耐用年数が長く、築年数が経っても劣化しにくい鉄筋コンクリート造の物件を選ぶとよいです。
ただし、このような物件は需要が多いため販売価格も高いです。そのため、利回りが小さくなりやすい点は注意してください。
老後の年金代わりにしたい
老後の年金代わりにしたいと思っている方は、物件購入価格が返済に見合った適正価格であるかどうかを重視しましょう。
つまり、年金が必要になる時期までに借入金が返済できているかどうかがポイントになります。そのため早期完済できるよう、頭金を多めに入れてローンの借入額を減らしたり、ローン利息を減らしていきましょう。
老後に必要な生活費は夫婦2人で最低月約221,000円と言われています。ゆとりある老後生活を送るためには、さらにプラス15万円ほど必要とされています。
そして年金の平均受給額は、国民年金でおおよそ55,000円~65,000円、厚生年金でおおよそ146,000円ほどです。
参考:厚生労働省「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
先程紹介した都心部の物件のような資産価値が下がりにくく、賃貸需要が複数見込める物件を選ぶことをおすすめします。
税金対策(所得税対策や相続税対策など)
税金を抑えたい場合は、税金の種類によって選択すべき不動産が変わってきます。
まず、所得税による節税が必要な人は、年収800万円以上の方が対象です。年収800万円以下の人であれば所得税の節税効果が見込めないので所得税の節税目的での不動産投資はおすすめしません。
キャッシュフローがマイナスな物件など、不動産投資を赤字にすることで、確定申告時に損益通算が可能になります。
相続税の場合は、1億円の現金を相続するよりも、1億円の不動産を相続するほうが相続税が安く抑えられます。
相続税評価額は実際の時価よりも2割ほど低くなるので、最低でもその分だけの相続税対策になります。現金として持っておくよりも、不動産を購入して、不動産の相続税評価額を算出された方が価格として低いです。
ただし、節税ができたとしても赤字ということは、
・次に融資を受ける際に金融機関から融資がおりにくくなる
・赤字のまま相続した場合、相続人に迷惑がかかる可能性がある
このような事が起こり得るかもしれません。
このような理由から、節税だけを目的とした不動産投資はおすすめしません。
まとめ
以上、目的別に合う物件タイプとその特徴について解説してきました。
あなたが何を目的として不動産投資に取り組むかで、向いている物件が異なります。
・安定的な家賃収入を得たいと思っている方は、都心部の需要が安定している物件がおすすめ
・老後の年金代わりにしたいと思っている方は、物件購入価格が返済に見合った適正価格であるかどうかを重視。都心部の需要が安定している物件がおすすめ
・税金対策だけを目的とした不動産投資はおすすめしない
物件の選び方を間違えると、あなたの目的を全く達成しない事態にもなりえます。
そのため、どのような物件を選むか、この記事を1つの参考としてご活用ください。
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