FXは、なぜ多くの投資家から人気があるのでしょうか?
その答えは、少ない資金で大きな利益を得られるからです。
また、スマホ1台あれば投資ができる利点も注目を浴びている要因です。
24時間市場が開いており、平日忙しいサラリーマンや主婦の方も多く参入しています。
この記事では、
FXの事が気になっているけど、知識がまったくない!
という初心者の人向けに、FXの基礎知識からメリット・リスクまでわかりやすく解説していきます。
目次
1.そもそもFXとはどんな投資?
1-1.FXとは
FXとは外国為替取引のことで、「Foreign Exchang」の省略を事を指します。
外国証拠金取引とも呼ばれることがありますが、どちらも同じ意味です。
FXは、異なる通貨の売買のことで、円やドル、ユーロなどの売買をする投資を表します。通貨の価格の変動の動きを利用して利益を出すのがFXのポイントです。
たとえば、
1ドル100円の時に「100円分のドル(1ドル)」を買った場合、
1ドル120円になった時に、「20円」の利益が出ます。
1ドル100円の時に「100万円分のドル(1万ドル)」を買った場合、
1ドル120円になった時に、「20万円」の利益が出ます。
逆に、100円で買った1ドルが、
1ドル80円になった場合は、「20円」の損失になってしまいます。
この様に、為替差益を狙って利益を出す投資方法がFXです。
1-2.株や他の投資と何が違うの?
・投資する種類の違い
・必要資金
・資金効率(レバレッジ)
・取引時間
投資する種類の違い
FXは為替に投資するのに対して、株は企業に対して投資をする違いがあります。
FXでは、自分の好きな国の「通貨ペア」に投資をしますが、株は「自分の好きな商品がある企業」や、「これから流行るものがでてきそうな企業」に投資をします。
世界的に取引されているものを投資するか、身近なものに投資するかという様に覚えると分かりやすいです。
必要資金
FXは株と比較すると、少額の資金から始めることが可能です。
FXをはじめるにあたり、必要とされる資金は数千円~数万円程度ですが、
株の場合は、数十万円~必要となります。
FXには、株よりも少額資金から大きな利益が出る可能性があるので魅力的です。
資金効率(レバレッジ)
FXには「レバレッジ」、株には「信用取引」という仕組みがあります。
FXのレバレッジは、
・国内のFX業者を利用する場合は最大25倍
・海外FX業者を利用する場合は最大1000倍
まで資金の運用が可能になります。
一方、株の信用取引は、最大で3.3倍です。
FXは、株よりも自分の投資資金を倍にして運用ができます。
取引時間
FXの取引時間と、株の取引時間は異なります。
・株の取引時間・・・平日の9時~11時、12時半~15時の間です。
FXは、利用する証券会社や投資する銘柄によって異なりますが、基本的に24時間取引することが可能になります。
FXは取引時間が24時間なので、平日忙しいサラリーマンでも仕事が終わりに「寝る時間まで」など投資時間の自由度が株よりも高いです。
1-3.FXをしているのはどんな人たち?
FXをしている人は、サラリーマンや主婦、少額で大きな利益を得たいと考えている人達や専業のプロの投資家が世界各国にいます。
副業感覚でやっている社会人の方も多く、自動売買など機械的に投資を行っている人など様々な人達がFXをしています。平日時間がない人でもFXを始めることが可能です。
2.これだけは知っておくべき頻出FX基礎用語
2-1.レバレッジ
レバレッジとは、「てこ」を意味する言葉であり、少ない資金でも大きな金額が投資できるFXの特徴的なシステムです。
投資資金が10万円の場合、レバレッジを10倍に設定すると投資資金の10倍の100万円分の投資ができるようになります。
レバレッジは、国内のFX業者で25倍までかけることができ、投資金額にてこを効かせて小さい投資金額で大きな利益を得られる事も可能ですが、その逆に大きな損失を生む可能性もあるので、レバレッジの調整は慎重に行わなければなりません。
2-2.スプレッド
スプレッドとは、通貨を売買するときの値段の差を表します。
FXでは、手数料が引かれない代わりに注文時にスプレッドが引かれる仕様です。FX業者は口座を無料で提供している代わりに、個客から発生するスプレッドを利益にして運営しています。
ポジション(注文)を持った時に必ずマイナスからのスタートになりますが、これはスプレッドが引かれた状態からスタートになっているからです。
スプレッドの水準は利用する、FX業者によって異なるので低い水準のFX業者を選ぶ事おすすめします。
2-3.スワップポイント
スワップポイントとは、二か国の金利差の事を指します。
例えば日本円(低金利)を売ってドル(高金利)を買った場合、金利差の差額を毎日受け取れるFXの投資方法の一つです。
スワップポイントは、満期が無く1日保有するだけでもスワップポイントが得られるメリットがあります。逆に、高金利通貨を売って低金利通貨を買うと、毎日スワップポイントが引かれてしまうので注意が必要です。
スワップポイントが利益になるかマイナスになるか、証券会社に記載してあるのでポジションを、持つ前に必ず確認をしましょう。
2-4.ロスカット
ロスカットとは、保有しているポジションが予想と逆方向に行った場合、損失が膨らまないように自動で決済してしてくれるシステムのことを表します。
ネットなどで、「損切りされた」と見かけることがよくあると思いますが、これはロスカットされたことを表し、「損切りした」という表現はこれ以上損失が広がらないように自分で決済をしたという事です。
ロスカットの前に「マージンコール」というもう少しでロスカットされることをお知らせしてくれる、システムを導入しているFX業者もあります。
ロスカットをされる前に、気づきたいけど忙しくてチャートを見る暇がないという人は、マージンコールを導入しているFX業者を利用するようにしましょう。
2-5.ポジション
ポジションとは、通貨を保有している状態のことを言います。
ポジションを持つ=注文をして「通貨を持った状態」のことを言います。
また、ポジションには、
・買いポジション(ロング)
・売りポジション(ショート)の2種類があります。
2-6.デモトレード
デモトレードとは、自分のお金は使わず、架空のお金を使用して投資の練習ができるシステムのことを言います。
3.FXのメリット
3-1.少ない資金で大きな利益を得られる可能性がある
FX最大のメリットは、少ない資金で大きな利益を得られることです。
レバレッジを効かせて、投資の準備資金の何倍もの取引ができるFXでは、小額の資金からはじめて何億と稼いだ人も少なくはありません。
少ない資金で大きな利益を得られることは、FXにおいて最大の魅力でもあり大きなメリットとなります。
3-2.不況でも利益が出せる
FXは、世界各国の通貨の売買が可能なので、日本が不況の場合でもネットがあれば利益を出すことが可能です。
FXの値動きに大切なことは、世界情勢です。
持ちたい通貨の国が不況になった場合は、「通貨を売り」景気が良い場合は「通貨を買う」という投資を行えば、国の不況は関係なく利益を得ることができます。
どんな時代でもFXでは上手く投資を行えば利益を出すことが可能です。
3-3.スワップポイントが毎日たまっていく
FXのスワップポイントは、ポジションを保有しているだけで毎日たまっていくので非常に大きなメリットです。
スイングトレード(長い期間ポジションを持つ手法)の場合、自分の持っているポジションと逆方向に進んだ場合でも、スワップポイントでマイナス損益を相殺できる可能性があります。
3-4.スマホでどこでも投資ができる
FXはスマホ一つあれば投資が可能なので、人気がある投資とされています。
外出先や仕事中なども、スマホで簡単にチャートを見ることができるので、急な相場の動きにも十分に対応が可能です。
FXができるアプリや証券会社の提供のアプリやブラウザーのチャートも、クオリティが非常に高いのでスマホのみで、FXをしている人も多くいます。
家の中にいなくでも投資ができるのは、FXの大きなメリットとなります。
4.FXのデメリット・リスク
4-1.市場から目を離している間に損失が発生する場合がある
市場から目を離している間に損失が発生する場合があります。
24時間取引可能がゆえに、
・寝ている間に損失が出てしまった!
・仕事中に目を離した隙に損失が大きくなってしまった!
なんてこともあります。
そんな時には、逆指値注文をしておきましょう。
逆指値注文とは
現在の為替レートよりも不利な為替レートになったら約定するように指定する注文方法のことを言います。
予想に反して為替レートが動いた場合を想定して、損失の拡大を防ぐため、または一定の利益を確保するために逆指値注文を利用します。
4-2.レバレッジをかけすぎてしまう
FXのレバレッジはかけすぎてしまうデメリットがあります。
FXのメリットで、レバレッジをかければ少ない資金資金でも大きな利益が出せると説明しましたが、もちろん逆もあり得るという事です。
証拠金(証券会社に預ける投資額)が少ない状態で、レバレッジを上げすぎるとすぐにロスカットされてしまいます。
レバレッジを高くすれば、大きな利益を得ることができると「欲に負けてしまい」資金を失ってしまうというデメリットがあるのでレバレッジのかけすぎには注意しましょう。
4-3.FX会社倒産リスク
FXは、FX会社にお金を預けてFX取引を行います。そのため、お金を預けた会社が倒産してしまうと、お金は戻ってきません。
日本では、金融商品取引法の規定に基づいた「信託保全(区分管理)」という仕組みがあります。
この仕組みにより、FX会社へ預けたお金は信託保全を請け負っている銀行から戻ってくるので、安全と言えます。
海外のFX会社では、日本の法律の適用を受けない可能性が高いので注意してください。
そのため、FX取引する際は、日本のFX会社を使ったほうが安全と言えます。
5.初心者のよくある失敗事例
5-1.ルールを知らずに取引してしまう
FXはある程度のルールを知らないと、リスク回避するのが難しい投資です。
レバレッジやロスカットもFXのルールの一つとなっています。
その他にも、時間帯によって値動きの激しい時間帯や、経済指標時は値動きが激しくなるなど、FXの特徴があるのでルールや特徴を把握しないうちのトレードは、非常に大きなリスクです。
最低限の知識をつけてからトレードを始めるようにして、リスク回避をできるようにしましょう。
5-2.損切りが出来ない・遅い
FXでは、損切をしない・損切りが遅い投資は大きなリスクとなります。
買う人と売る人がいることで売買が成立するFXは、どちらか必ず損をするゼロサムゲームです。
自分のポジションと逆に値が動いて、納得いかず損切りができない人や損切りするのをまってしまう人が多くいます。
頭では、損切りをしよう思っていても「もう少し待てば、建値(注文価格)まで戻ってくるだろう」と考えてしまうトレーダーが9割以上います。
「自分の考えが間違っているから必ず戻ってくる」や「放っておけば戻ってくるだろう」と心理的に考えてしまうのがFXの大きなデメリットです。
6.初心者で失敗してしまう人の特徴3選
6-1.考えずにポジションを持ってしまう人
FXは、世界情勢や取引する時間によって値動きの幅がことなり、何も考えずにポジションを持ってしまうと、必ず失敗してしまいます。
頭では今はポジションを持ってはいけないとわかっていても、ポジションを持ってしまう人が多いですが、常にポジションを持つと必ず失敗するので注意してください。
6-2.なかなか利益確定ができない人
ポジションが自分の思っている方向に進んでいるのに、欲が出てしまいなかなか利益確定をしない人は、失敗する可能性が高いです。
FXの言葉に「損小利大」という損は小さく利はデカくという言葉がありますが、損小利大を鵜呑みにして、利益確定をせずにずっと待っていると、チャートが逆に進み利益が出ていたポジションがマイナスになることが多くあります。
「もう少し待てばもっと利益が出る」という欲を持っていると失敗するのがFXです。
6-3.感情のコントロールができていない人
FXを失敗する人で一番多いのが、感情のコントロールができていない人です。
お金の増減が目に見えてしまうと、頭で分かっていても感情的になってしまい行動に移せない人が多くいます。
感情に任せた投資は、失敗の元です。
うまくいかない時こそ、冷静な状況判断がFXには必要になってきます。
7.初心者でも簡単に実践できる成功するためのコツ
7-1.自分ルールを作る
FXの初心者でも簡単に実践できる成功のコツは、自分ルールを作ることです。
自分ルールとは、自分でポジションを持つタイミングを決めたり、値がここまで来たら損切りまたは利益確定をするという自分で決めたルールを指します。
・ポジションを持つタイミングを決める
・損切りラインを決める
・利益確定ラインを決める
・投資する時間帯を決める
・ポジションの保有時間・期間を決める
以上の5点が自分ルールで良く使われている項目です。
初心者でも成功するには、自分で決めたルールが絶対に必要になります。
FXを始める前に一度自分のルールを決めてみましょう。
7-2.デモトレードで相場の感覚に慣れる
FX業者によって、デモトレードが無料でできる業者があります。
リアルトレードをいきなり始める前に、一度デモトレードで注文のやり方や、決済のや仕方など把握することが成功のコツです。
デモトレードでは、架空のお金を使用して投資ができますが、チャートの動きや値動きはあま り参考にしないようにしてください。
デモトレードとリアルトレードは、システムは同じですが投資資金や損切り幅がまったく異なるのでトレードに関しては、参考にしないようにしましょう。
あくまでも、システムを把握したり投資の流れを把握するためにデモトレードを利用してください。
7-3.自分にあうポジションサイズを把握する
FXでは、自分に合うポジションサイズを把握することは非常に大切なことです。
自分に合うポジションサイズを把握していれば、資産が増えたり減ったりしても感情的にならず、冷静さを保つことができます。
投資資金や環境によって、自分に合うポジションサイズは異なりますが、ポジション管理は初心者でも簡単に実践できる成功する為の大切なことです。
8.FXを実際に始めるまでの流れ
8-1.本やサイトを見てFXの知識をつける
FXを始めるには最初に、本やFXに関するサイトで知識をつける事をおすすめします。
最低限の用語や、取引方法などは覚えるようにしましょう。
8-2.証券会社を選ぶ
FXを始めるのはFX専用の口座の開設が必要になってきます。
FX業者は数多くありますが、スプレッドの水準や取引できる銘柄、デモトレードの有無を考慮して選ぶようにしましょう。
8-3.デモトレード口座を開設する
証券会社が決まってデモトレードができる場合は、デモトレードを何度かしてみましょう。
本やサイトで勉強をして、理解していても実際に動いているチャートで、投資するのとでは異なります。
デモトレードで、レバレッジをかけるとどの様になるか、注文方法や決済方法やり方、時間による値動きなど把握しておくことが大切です。
8-4.自分ルールを決める
デモトレードをした感覚を生かして、自分ルールを決めましょう。
「ポジションを持つ時間帯」「損切りや決済ライン」「レバレッジは何倍まで」など、決めておくことが非常に大切です。
8-5.リアル口座を開設する
ここでリアル口座を開設することをおすすめします。
FXの口座は無料で、開設する事が可能です。
デモ口座と同じ証券会社を利用するのがベストですが、デモ口座を提供していないFX業者も多いので、自分のスタイルに合う口座を探してみましょう。
まとめ
FXは誰でも簡単に始められて、少ない資金で大金が狙えると注目を浴びている投資です。
とても自由度が高い投資で、外出先でもスマホがあれば投資ができ、忙しい人でも24時間市場が開いているので好きな時間に投資をすることが可能です。
FXはメリットが非常に多い投資ですが、もちろんデメリットも存在します。デメリットとなる部分は、自分が考えたルールの中で投資をすれば、防げることが多いです。
FXで破産という言葉を耳にしますが、自分の損切りルールを決めて投資をすれば、破産になることはほとんどありません。
きちんと勉強して知識をつけて、自分の損切りルールを決めて、FX投資を楽しみましょう。
コメント