【初心者向け!】簡単にできるおすすめ資産運用3選!

2019年に金融庁が発表し世間を賑わせた「老後2,000万円問題」が象徴するように、将来の生活を年金任せにするのではなく、個人個人で賢く対策しなければならないのが、今の時代です。

堅実に本業で成果をあげ貯金を増やすのもよいですが、賢くお金を増やすことを考えれば「資産運用」が重要です。とはいっても、資産運用の初心者という人はまずなにから始めればいいのでしょうか? 

本記事では、そんな資産運用の初心者に向けて、「初心者が資産運用する前に知りたいこと」「初心者にぴったりの資産運用」をご紹介します!

1.資産運用とは?

そもそも、資産運用とは具体的にどのようなことを言うのでしょうか。資産運用とは簡単に言うと「手持ちの資産を運用してお金を増やす活動」を指します。そして、資産運用につきものなのが「リスク」と「リターン」という考え。それぞれの意味は以下の通りです。

・リターン:資産運用によって得られる利益
・リスク:リターンの振れ幅

リスクというと、一般的には「危険の生じる可能性」や「危険度」を意味しますが、資産運用では投資に関する「リターンの振れ幅」を意味します。ご存知かとは思いますが、資産運用の方法はいくつもあります。これらそれぞれの資産運用法は、リターンの度合いとリスクの度合いで大きく3つに分類されます。

ローリスク・ローリターン
リスクは低いが、その代わりリターンも少ない資産運用。

ミドルリスク・ミドルリターン
→リスクはややあるが、リターンも一定期待できる資産運用。

ハイリスク・ハイリターン
→リスクは高くなる代わりに、大きなリターンが期待できる資産運用。

2.初心者が資産運用をする前に知っておきたいこと

初心者が資産運用をする前に、先ほどの3分類になぞらえてどのような資産運用の種類があるのか確認しておきましょう。現在、一般的に運用されている種類は以下です。

ローリスク・ローリターン

・銀行預金
・債権
・外貨預金
・金投資
・アンティークコイン

ミドルリスク・ミドルリターン

・投資信託
・iDeCo
・不動産投資クラウドファンディング
・REIT
・ETF
・不動産投資
・ソーシャルレンディング

ハイリスク・ハイリターン

・株式投資
・先物取引
・FX
・仮想通貨

2-1.初心者は少額からでも資産運用すべき

このような資産運用法があるなかで、読者の多くはローリスク・ローリターンの「銀行預金」を行なっているのではないでしょうか。つまり、銀行口座への貯金です。しかし、銀行預金は決して賢い資産運用とは言えません。

試しに、三井住友銀行の定期預金金利で考えてみましょう。三井住友銀行では、2020年9月時点で0.002%の定期預金金利がもうけられています。これは毎年100万円貯金し、10年で1,000万円を預けたとしても1,000万1,100円にしか増えないということを意味します(+ 1,100円)。100万円ずつ10年貯金しても、たったの1,100円しかお金が増えないのであれば、資産運用としては寂しい印象です。

では同じ金額を、想定利回り5%(年利)、運用期間1年の不動産投資クラウドファンディングで運用したとします。同じく毎年100万円ずつ投資し続けたとすると、運用益はいくらになるのでしょうか。運用に問題なく利回りが想定通りになった場合、合計1,000万円の元本に対し、500,000円(税引き前)の運用益が出る計算になります。(+500,000円)

利回り5%という投資先は、決して珍しいものではありません。同じ1,000万円という元本でも銀行預金に預けたままにするのか、10年間かけて資産運用をしてお金を大きくするのかでは、大きな利益差が生まれることは明白です。

2-2.ただし、投資は元本割れのリスクもある

ここまでの説明を理解すると、オイシイ話ばかりのように聞こえる資産運用ですが、前章で3分類に分けたようにリスクも存在します。特にハイリスク ハイリターンの資産運用では、投資先の商品価格が購入時よりも低くなる「元本割れ」が生じる可能性もありますので、注意しておいてください。

この「元本割れ」を避けるには、リスクのある投資商品でも知識や運用ノウハウをつけるという対策はありますが、初心者には現実的ではないでしょう。ですから資産運用の初心者は、せめてミドルリスクより低リスクな資産運用を選ぶのが賢明です。できれば、ローリスク ミドルリターンの資産運用法を行なうのがよいでしょう。

3. 初心者にぴったりな資産運用はローリスク・ミドルリターン商品

初心者にぴったりなローリスク・ミドルリターンな資産運用は、先ほどの3分類の表で示したミドルリスク・ミドルリターンの資産運用法とほぼ同じと捉えてもらって構わないでしょう。おさらいすると、以下の7つです。

・投資信託
・ソーシャルレンディング
・REIT
・ETF
・iDeCo
・不動産投資クラウドファンディング

なかでも、現在、高い注目を集めているのが最後にあげた「不動産投資クラウドファンディング」です。詳しい根拠は後ほど解説しますが、従来はまとまった初期投資額が必要であった不動産投資が、1万円からでも着手できるとあって、少額資金の会社員投資家にも人気が高くなっています。

4. 初心者におすすめなローリスク・ミドルリターン資産運用3選

それでは、ここからは具体的に初心者におすすめの資産運用方法を3つに絞り、皆さんにご紹介します。いずれも初心者にとって運用の難易度が比較的低い、ローリスク ミドルリターンの投資商品です。具体的にどのような特徴をもち、どのような根拠で選んだのかお伝えします。

4-1.不動産投資クラウドファンディング

不動産投資クラウドファンディングとは、運用会社が不動産投資をはじめたい不特定多数の投資家から資金を集め、投資家の代わりに不動産の取得・運用を行なう資産運用のモデルです。「クラウドファンディング」というと、新規プロジェクトや商品開発にかかる費用をサポーターから集める「購入型」が有名ですが、こちらの不動産投資クラウドファンディングは「投資型」にあたります。

不動産投資クラウドファンディングが初心者に向いている理由は、3つあります。

1つ目は、1万円から資産運用できるというハードルの低さにあります。
従来では、不動産投資というと100万円単位での初期投資額が必要でした。そのため、初心者には心理的なハードルや資金面でのハードルが高い資産運用法だったのです。しかし、不動産投資クラウドファンディングの登場により、資産の少ない若者でも手軽に不動産投資をはじめられるようになりました。スマホで簡単に参加できる手軽さも魅力の一つです。

2つ目は、「優先劣後構造(スキーム)」という仕組みが導入されているからです。
このメリットを理解するには、まず不動産投資クラウドファンディングの構造を抑える必要があります。
不動産投資クラウドファンディングでは、投資家を「優先出資者」、運営会社を「劣後出資者」と呼び、運営会社も資金を投資します。そして、もし不動産の運用で損失が発生した場合、まず先に劣後出資者である運用会社の資金から損失を負担する仕組みとなっています。

その負担額は会社によって異なりますが、業界では出資総額の10%~30%が平均となっています。このように不動産投資クラウドファンディングは、仮に運用で損出がでても、投資家が先に負担する仕組みでないことから初心者向きの資産運用法といえるのです。

運用は不動産のプロである運営会社が行いますが、不動産投資クラウドファンディングでは、運用手数料がかからない会社が多いです。

【不動産投資クラウドファンディングがおすすめな理由】

1. 本来、多額の資金が必要な不動産投資がたった1万円からスマホで参加できる
2. 運用は、不動産のプロが行なってくれるため、運用終了まで待つだけ
3. 優先劣後構造によって、一定の損失対策もされているので安心できる

優先劣後構造について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。優先劣後は投資家に有利!元本割れリスクが激減

4-2.投資信託

投資信託とは、各種投資商品への投資および運用を資産運用のプロ「ファンドマネージャー」が代わりにやってくれるサービスをいいます。具体的には、証券会社や銀行・郵便局などのファンドマネージャーに依頼をします。

全体の仕組みは投資家がファンドマネージャーに投資信託を行ない、ファンドマネージャーの運用により利益が出た場合には、その利益の一部をファンドマネージャーが受け取り、残りが分配金・償還金として投資家に渡される流れです。

投資信託が初心者におすすめである一番の理由は、資産運用をプロに一括で任せることができる点です。そしてファンドマネージャーのアドバイスをもらいながら、投資先を散らせてリスク分散させることも可能です。不動産投資型クラウドファンディングと同じく、少額からの運用も可能なので初心者におすすめなのです。

【投資信託 がおすすめな理由】

1. 資産運用を投資のプロ「ファンドマネージャー」が代わりにやってくれる
2. 投資先を散らせてリスク分散させることもできる
3. 初心者にも優しい少額からの投資が可能

4-3.iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、一言でいうと自分で設定できる未来への年金制度です。iDeCoでは拠出限度額の範囲内で自由に掛金を設定し運用することができます。iDeCoの拠出限度額は、雇用形態によってさまざまで「iDeCo公式サイト」の資料によると、以下のようになっています。

・自営業等 学生等:月額6.8万円(年額81.6万円)
・専業主婦(夫)等:月額2.3万円(年額27.6万円)
・会社員等:月額1.2〜2.3万円(年額14.4〜27.6万円)
・公務員等 共済加入者:月額1.2万円(年額14.4万円)
※ 詳細は資料を確認

iDeCoの運用で注意しなければならないのでは、原則的に60歳にならないと引き落としができないという点です。しかし、iDeCoは節税の観点からメリットが3つあります。

iDeCoのメリット
掛金が全額所得控除である
運用時の分配金など運用益が非課税である
受取金額の一定額まで非課税である

このように、節税面を考えると大きなメリットがあり、かつ、一度掛金を設定すれば後は老後を待つだけですので、運用に頭を悩ませなくてよい分、初心者におすすめな資産運用法といえます。

【iDeCo(個人型確定拠出年金) がおすすめな理由】

1. 掛金・運用益・受取額に対して大きな節税効果がある
2. 一度掛金を設定すればあとは老後を待つだけなので、運用コストが低い
3. 公的年金に加え、自分で設定できる私的年金なので老後の生活が安心できる

5. 初心者にはおすすめしない投資はハイリスク・ハイリターン投資

前章でおすすめした資産運用法は全てローリスク・ミドルリターンの投資です。では、もう少しリスクを追ってでもリターンを得たいという場合はどうすればいいのでしょうか。

結論としては、資産運用の初心者にはハイリスク・ハイリターンの投資はおすすめしません。なぜならば、初心者にリターンを確実に得るための堅実な運用を行うことは難しいと考えられるからです。ハイリスクな投資には、FXや株式投資(国内/外国)・仮想通貨などがあります。

これらの投資商品は、投資の玄人であっても確実に先読みし運用益を得ることは難しいとされています。そのため、まだ資産運用の初心者という自覚がある人は、わざわざ損をする可能性の高いハイリスク・ハイリターン投資は避けるべきでしょう。

また、株式投資には「信用取引」といって投資額不足のときに証券会社からお金を借りて株式を取引することができてしまいます。楽天証券のHPによると、最大で預けた担保評価額の約3.3倍まで取引ができるのです。ですので、元の資金がないにも関わらず信用取引でお金を借りて株式投資で大損してしまう……というリスクもはらんでいますので気をつけてください。

【ハイリスク・ハイリターン投資を避けるべき理由】

1. 初心者が安定的に利益をだすのは基本的に難しいから
2. ハイリターンに目が眩んで引き際を決めるのが難しいから
3. 信用取引でお金を借りて身の丈以上の投資をしてしまい大損する可能性があるから

まとめ

この記事で抑えておきたいポイントは、以下の5点です。

  • 資産運用におけるリターンは「得られる利益」、リスクは「リターンの振れ幅」のこと
  • 資産運用は「ローリスク・ローリターン」「ミドルリスク・ミドルリターン」「ハイリスク・ハイリターン」に分けられる
  • 複利効果があるので、初心者は少額からでも早いうちに資産運用すべき
  • 初心者におすすめの資産運用は「不動産投資クラウドファンディング」「投資信託」「iDeCo」
  • ハイリスク・ハイリターンな投資は再現性がないので初心者にはおすすめできない

記事でご紹介したように、資産運用の初心者であればローリスク・ミドルリターンの投資からスタートするようにしましょう。ローリスクであれば元本割れのリスクは少なく、時間をかけて運用することで、将来は大きな運用益を生むことが期待できます!

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