こんなはずじゃなかった!マンション購入失敗例カテゴリー別12選

一生に一度のつもりで購入した夢のマンション。
これから理想の生活が始まると思っていたのに「こんなはずじゃなかった!」と購入を後悔される人もいます。

しかし、当たり前ですが、そのような後悔はしたくないですよね。

そこでマンション購入後、失敗しないために、よくあるマンション購入の失敗例マンション購入で満足するためのポイント、そして失敗したと感じたときの対処法について解説します。

1. カテゴリー別マンション購入の失敗事例12選

マンション購入の失敗例は大きく4つのカテゴリーに分類できます。


それは、
(1)資金計画
(2)物件条件
(3)ライフスタイルの変化
(4)様々なトラブル

です。


それぞれ具体的に見ていきましょう。

1-1. 甘かった資金計画 3例

減収や介護などで生活環境が変わったり、修繕積立金が値上がりしたりすることで返済が苦しくなってしまったケースです。

① 減収・教育費・介護などで支払いがしんどくなる住宅ローン返済

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子どもの習い事や受験のための学習塾など、学費以外の教育費が想定していたよりかかっていて、毎月の住宅ローン返済が苦しい。

子供の教育費や介護、減収等によって、当初想定していた資金計画が生活環境の変化によって崩れ、返済が苦しくなったという人は多いようです。

長い住宅ローンと付き合うことになるマンション購入、資金計画は万が一の時の事も考慮して綿密な資金計画を立てましょう

②修繕積立金値上がり

匿名女性 

マンションに住み始めてすぐに修繕積立金が5千円値上がりした。こんなにすぐ値上がりするなんて思っていなかった。

マンションを購入すると毎月、修繕積立金の支払いが発生します。
これは将来の大規模修繕などに備えて、マンションの区分所有者が積み立てるものですが、計画がずれてしまったり、マンション購入前に変更予定を事前に確認していなかった事で想定より支払が多くなり、家計を圧迫します修繕積立金は段階的に値上げされることが決まっているマンションもあります。

基本的には、長期修繕計画に基づいて徴収されますので、購入前に必ず確認しましょう

③マンション所有による固定経費(管理費、駐車場代、固定資産税など)がかかり続ける

匿名女性 

固定資産税が高い。納税の時期になると憂鬱な気分になる。

マンションを購入後の支払いは住宅ローンの返済だけではありません。先ほど説明した修繕積立金の他にも管理費や固定資産税の支払いも発生します。
また、車を所有している場合にも、駐車場代が別途必要です。

固定資産税や管理費などの維持費もマンション購入の資金計画に組み込みましょう

1-2. 妥協しなければよかった物件条件 3例

価格などの都合で妥協してしまった物件条件が、後々、暮らすうえで重要だったと気づき後悔するケースです。

④毎日の通勤や通学が地味にキツイ立地

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会社まで2時間かけて通勤しています。仕方がない事ですが帰る頃にはいつも子供が寝ているので出来るだけ物音を立てないようにしていますが正直寂しいです。

マンションから会社や学校が遠くにあって時間がかかる場合、毎日の移動がストレスになったり、家族と過ごす時間が減ることも。実際に毎日の通勤や通学がどれくらいの距離・時間になるか具体的に考えておきましょう。

⑤近くに病院がない、交通量が多い周辺環境

マンション自体に不満はなくても、周辺環境が原因で後悔につながることがあります。

匿名女性 

車などの騒音や排気ガスがすごくて窓が開けられない。

匿名女性 

妊娠していた時近くに病院がなかったのでバスで検診に行っていた。臨月の時は体も重かったので通院が不安だった。

妊娠や子供の進学を機に、マンション購入を考える人は多いのではないでしょうか?
国道沿いなどの交通量が多い立地の場合、車の音や排気ガス、ホコリから健康被害も懸念され、子供を安心して遊ばすこともできません。また妊娠中の
検診や子供の急な病気に対応できる病院が近くにあると利便性がよく満足度が高まります。

安心して生活できるか周辺環境を確認することが大切です。

⑥思ったより生活に影響する日当たり・風通し

匿名男性 

日当たりが悪く、湿気やすく、洗濯物が乾かない。正直こんなに日当たりの悪さでストレスになるとは思わなかった。

購入時、妥協ポイントになりやすい日当たりや風通しはマンション購入後の満足度に影響します。
日当たりが悪ければ、洗濯物が乾きにくさ、梅雨時期のひどい湿気、カビやダニによるアトピーやぜんそくも心配になります。

昼、夜と時間帯を変えて内覧し、日当たり・風通しがいいか確認しましょう。
朝日や夕日、夏の暑さ、冬の寒さなど1日中・年間とおして快適に暮らせるかも考えておきたいポイントです。

1-3. 考慮しておくべきだったライフスタイルの変化 3例

子どもが増えたり、介護によって親と同居が必要になったり、転勤になったりするなど、ライフスタイルが変化したことで、購入したマンションに不満を持つケースです。

⑦突然の転勤

匿名男性 

マンション購入したばかりだったのに、まさか転勤の話に、、、。賃貸に出すべきか、売却するか、購入したばかりなのにまたマンションのことで頭がいっぱいです。

マンションを購入したのに、電車やバスでの通勤が難しい地域へと転勤を命じられることがあります。
家族団欒のひと時を考えて購入したマンションも転勤によって単身赴任を余儀なくされる方やまた、家族も転勤先へ引っ越すことにして手放す方もいます。そうなると売却するのか貸し出すのかまた検討と手続き等が必要です。

マンション購入後、安心して住み続けられるように会社と事前に調整していたり、転勤辞令が出た時、売却や貸出を行うまで計画をしておくと安心です。

⑧部屋が足りない出産・介護など家族構成の変化

匿名男性 

親の介護が必要になったので、それを機に同居をはじめた。自分の部屋を親の部屋にすることにしたので、自分の荷物の収納場所に困った。

購入当初は夫婦のみで、十分な広さに感じていたマンションでも、子どもができたり、親の介護で同居することになったりして、家族構成が変化すると、部屋が足りなくなることがあります。
また、家族構成の変化によって物が増え、収納スペースが不足した結果、収納家具を買うことになって部屋が狭くなってしまいます。

マンションは数十年単位でローンを組むことがほとんどです。今だけでなく、将来の家族構成がどうなりそうかも考えておきましょう。

1-4. 想定外!確認すればよかったトラブル 4例

隣人や管理会社、マンション自治体など、購入時確認が難しいポイントで後悔するケースです。

⑨隣人トラブル

匿名女性 

昼夜問わず、隣の部屋から大音量のテレビの音が漏れていてストレス。注意するにも出来ず、管理人に言っても改善されず困っている。

マンションは壁1枚を隔てて、別の世帯が暮らしています。そのため、生活音や騒音に悩まされる人も多いです。反対に、子供の泣き声がうるさい、ゴミの出し方が悪い、などのクレームを隣人から受けることもあります。
隣人トラブルはどちらかが引っ越しするまで、解決が難しいものです。

新築マンションでは隣人がどのような人になるか確認が難しく運要素もありますが、中古マンションの場合には、どんな人が住んでいるのかなど、下見をしておくと、入居してから隣人トラブルに合う確率を下げられるでしょう。

⑩強制力の強いマンション自治体の運営参加

匿名女性 

地域の夏祭りやBBQイベントなどの対応、会議への参加などを行事が多すぎる。正直、もっとドライな関係がよかった。

前提として、マンション自治体の参加は強制されるものではありません。しかし、近所付き合いのことも考えて、参加を余儀なくされることもあります。
参加するにあたり、会費を納めるのはもちろんのこと、運営の参加協力を求められることも少なくありません。

マンション自治体の運営にどれくらい参加する意思があるか、購入したいマンションの自治体の雰囲気や活動内容なども確認しておくと安心です。

⑪すぐに対応してくれない管理会社

匿名男性

エントランスの電球は切れたまま、廊下の掃除も行き届いていない、とにかく管理会社の対応が遅くてイライラします。何のために管理費を払っているのだか分かりませんね。

マンションに住んでいて、困ったときには管理会社に頼るものです。その管理会社の対応がいい加減では、住みやすいマンションにはなりません。

そのため、中古マンションであれば、購入前にエントランスや廊下などの共有部分の整備が行き届いているか確認するのも1つのポイントになります。

⑫近隣に新しいマンションができた

匿名女性 

隣に新しいマンションができることになった。日中は工事の音がうるさいし、日当たりが悪くならないか不安。

マンション購入当初は何も問題なかったものの、近隣に新しいマンションができたことで、眺望が悪くなったり、日当たり・風通しが悪くなったりと、生活環境に不満がたまることがあります。建設期間中の騒音に悩まされることもあります。

2. マンション購入で成功・大満足している人が実践した4つのポイント

マンション購入後、後悔をしている人が多いことは事実です。
しかし、一方で満足している人もいます。そのような人たちには共通して実践している4つのポイントがあります。

それが、
①余裕を持った資金計画
②予算と理想のバランス
③ライフプランのシミュレーション
④懸念点に対する情報収集と対策

です。

マンション購入後、後悔しないためにこの4つのポイントを必ず抑えましょう。

2-1. リフォームも念頭に余裕を持った資金計画

資金計画を立てるときには、マンション購入によってかかるランニングコスト、返済額・返済期間すべて把握することが重要です。
住宅ローンの返済額をはじめ、金利の変動による返済額への影響も考慮しましょう。

また、10年~20年ほどで水回りなど様々な場所のリフォームが必要になってくるでしょうから、そのときの費用も想定し、確保するようにしておきましょう。

子育てや介護などで共働きから1人しか働けなくなったとしても、ローン返済で困らないように計画し蓄えていくことが大切です。目安として、毎月のローン返済額は月収の25%以内、借入総額は年収の5~6倍以内に収めておけば、不測の事態にも対処できるはずです

2-2. 予算と理想から妥協条件の明確化

2つ目のポイントは、予算と理想のバランスを取ることです。


物件価格、最寄り駅からの距離、アクセスの利便性、通勤・通学時間、周辺環境、日当たり・風通し、間取り、部屋の広さなど考えたい条件がたくさんあります。

しかし、すべての理想を追求すると物件価格も高額になり、予算もオーバーしがちです。そのため、物件条件から譲れない条件・妥協条件を決めて、購入する物件を絞っていきます。

たとえば下表のように物件条件を分類してみてください。

物件条件

分類

優先順位・重要度

価格(予算)

妥協できる/できない

高い/低い

部屋数・広さ

妥協できる/できない

高い/低い

通勤時間(通学時間)

妥協できる/できない

高い/低い

最寄り駅からの距離

妥協できる/できない

高い/低い

周辺環境

妥協できる/できない

高い/低い

お風呂の追い焚き

妥協できる/できない

高い/低い

日当たり・風通し

妥協できる/できない

高い/低い

アクセスの利便性

妥協できる/できない

高い/低い

宅配ボックス

妥協できる/できない

高い/低い

床暖房

妥協できる/できない

高い/低い

キッズルーム

妥協できる/できない

高い/低い

オートロック

妥協できる/できない

高い/低い

優先順位をつけることで、譲れない条件の中から何を特に重視するかを整理できるので、判断に迷うことを少なくできますし、納得して物件購入できます。

2-3. ライフプランのシミュレーション

3つ目のポイントは、ライフスタイルの変化をイメージして購入する物件を決めることです。

「今」だけで満足するマンションは、数年後に後悔します。

たとえば、将来子どもが生まれる予定があれば、子ども部屋のスペースも確保しておいたほうがいいでしょう。物が増えることも予想されるので、収納スペースも十分に取っておきたいです。

また、転勤の可能性があるなら、転勤が決まって手放すことになったとしてもスムーズに、高額で売却できるよう、住み替えを前提に、資産価値の高いマンションを選ぶとよいでしょう。
これから新型コロナの影響でリモートワークが進み、家の中で働くようになるかもしれません。そうなれば、仕事用の書斎も持っておくとよいでしょう。

このようなライフスタイルの変化をあらかじめイメージしておくと、柔軟に対応できます。

2-4. 懸念点を洗い出し、すべて徹底的に情報収集して1つずつ潰す

4つ目のポイントは、徹底した情報収集です。

何と言ってもマンション購入は人生において大きな決断です。頭金をいくらにするか、住宅ローンの借入はどこから行うかなどの資金計画はもちろん、周辺環境や建物管理状況まで複数の物件を比較することになるでしょう。

そのとき、それぞれの魅力・欠点をひと目でわかるように、徹底的に情報を収集し、書き出しましょう。

マンション購入で後悔しないためには、事前の徹底的な準備が欠かせません。

3. もしマンション購入に失敗してしまったらするべきこと2つ

ここまでマンション購入で失敗しないためのポイントを説明してきました。しかし、どれだけ準備したとしても、「絶対に後悔しない」とはいえません。
そこでもし、マンション購入で失敗してしまったときの対処法をお伝えします。

その方法は、売却する、もしくは、貸し出す、です。

3-1. 売却する

1つ目の対処法は、マンションを売却することです。

まとまった資金を得られるので、よりあなたが満足できるマンションへの住替え費用に充てられます。また、マンションは築浅ほど高値で売却しやすいです。そのため、失敗と感じたら早めにプロの力を借りて相談や売却活動を始めたほうがいいでしょう。

3-2. 貸し出す

2つ目の対処法は賃貸物件として貸し出すことです。

このとき、入居者が決まれば家賃収入が入るので、第二の収入の柱にできます。また、ローンの返済額や固定資産税は、家賃収入を得るための経費として所得から控除できるので、節税効果も期待できます。

ただし、住宅ローンはその物件にローン契約者が住むことが前提で融資されるものです。そのため、原則、住宅ローンのままでは貸し出すことができません。賃貸住宅用のローンに借り換える必要があります。このとき、金利は住宅ローンよりも高くなりその他手数料などの諸費用も数十万円程度発生するので、どれくらい費用がかかるか確認するようにしてください。

マンション購入で失敗したとき、売却したほうがいいか、貸し出したほうがいいか悩まれると思います。そのときには、1人で悩まず、専門家である不動産会社に相談することをおすすめします。

 

 

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